たわいも無いオシャベリの中で
高校生活は毎日楽しく過ごしていました。
休み時間はおしゃべりと化粧、誰かの席に集まって賑やかにしていました。
大好きな時間で終業チャイムが待ちどうしかったのを覚えています。
チャイムと同時に集まってみんなでたわいも無い話をしているときに1人の友達がふと、
「それはキチガチてんかんがすることだよっ」
と言いました。
目が丸くなり、動けなくなったのを覚えています。
彼女は私が病気のことを知りませんでした。
知らないでキチガチ、とてんかんを結びつけたのです。
女子校なので言葉も行動もすごく下品でした。それを楽しんでいました。
でも病気をバカにするようなことはみんな言いませんでした。
彼女の地元はうちよりもずっと田舎で
と親から聞いていたそうです。
育った環境や培ってきたものは否定するのはなかなか難しいものです。
その場は始業のチャイムが鳴って流れましたが私はしばらく彼女と口がきけなくなりました。
きっと向こうは私が怒っている理由はわからなかったでしょう。
私の病気を知っていた友達がフォローしてくれていつの間にか元通り仲良くなっていきましたがあのときの気持ちは忘れられません。
看護師となりバリバリ働いていて未だ、私がてんかんのことは知らない彼女。
今はてんかんについてどういう認識なのかな。
会ったら聞いてみたいけど、今更かな。